インタビュー

ファルタ・マイクロバッテリー・ジャパン株式会社

自社で記帳している月次関与
ファルタ・マイクロバッテリー・ジャパン

前代表取締役社長 海老原 武彰 様
総務・経理 高橋 久恵 様

本社:ドイツ
ボタン型バッテリーのグローバル・イノベーターの日本法人

事業内容を教えてください。

海老原:ヨーロッパでは抜群の知名度を誇るドイツの電池メーカー「VARTA(ファルタ)」の日本法人です。本国では130年以上の歴史があり、世界初の電気自動車、飛行船ツェッペリン号内の電池や、人類初の月面着陸を果たしたニール・アームストロング船長が持参したカメラの電池など、あらゆる歴史的場面で重要な役割を果たした実績があります。

日本国内では新幹線車輌や人型ロボットのPepper君、コンビニエンスストアの発注端末などにも搭載されています。特に補聴器への搭載は圧倒的シェアで、日本の電池メーカー様各社、補聴器メーカー様の大半に当社のマイクロバッテリーが搭載されています。スマートフォンには必需品となりつつあるBluetoothイヤホンに関しても、世界の大手メーカー様のほとんどに搭載されていますね。
日本では電池といえば家電メーカーのイメージが強い中、ワールドワイドの信頼と実績で着実に売り上げを伸ばしています。

社内でお困りだったことは何でしょうか?

高橋:困っていたというより、溺れそうでした(苦笑)。経理の経験は15年あるので、1人経理に関してはある程度こなせる自信があったのですが、外資系企業は初めて。日本企業とは全く異なる業務ソフトを見様見真似で使うことになり、ちょっとした入力作業すらできずに途方に暮れていました。しかも日系企業なら必ずいるはずの顧問税理士さんもいなかったので、自分が行った作業をチェックする人が誰もいない状態。この状態では正しい決算など到底無理だと思い、社長に「顧問税理士さんをつけたいです」と相談しました。

すぐにアジアパシフィックのブランチであるシンガポール支社に出張し、「日本にはマンスリーレビューという習慣があり、そのおかげで正しい決算ができる。だから顧問税理士をつけてほしい!」と直談判したのです。

当事務所にご依頼したきっかけを教えてください。

高橋:シンガポールの上長からは、最終的に本社判断になるので、複数顧問税理士の相見積もりを提出するようにと言われたのですが、私は最初にお会いしたときから坂下先生にお願いしよう!と心に決めていました。

事務所を知ったきっかけは検索です。「外資系 税理士 小規模」といったキーワードでヒットした坂下税理士事務所のホームページを見つけ、すぐにトップページにあった「お困りではありませんか?」という項目に釘付けになりました。なぜなら、今、まさに私が困っていた内容だったからです。それとは別に印象的だったのが、業務に関する質問の受付が年次契約でも可能と記載していた点。月次契約であれば気軽に質問しても全然オッケー(笑)ということじゃないですか!

といいますのも、今までの会計事務所は年次の税計算だけの付き合いで、質問自体が有料であったり、質問しても的を得た回答は得られなかったり、そして説明の仕方が難しいせいかなんとなく威圧感を感じたりなどで、とても質問しづらいと感じていました。なので、早く実際にお会いして自分の直感と合っているかを確認したいと思っていました。

すぐにお会いして話し始めたら、社長と私ともすごく相性が合うのがわかりました。ホームページに書かれていたことが本当かどうか確認するために、「質問は24時間以内に回答してくださるんですか?」「日々の業務の質問もして大丈夫ですか?」「消費税の計算に困っているのですがアドバイスいただけますか?」など、改めて質問したのですが、坂下先生が「全部大丈夫ですよ。」と真っ直ぐと目を見て答えてくださったので「本当に大丈夫そうだ!」と心から安心しました。

もう3年のお付き合いになりますが、月に1回、訪問して月次決算がきちんとできているか見てくださいます。正確に、効率よくレビューするために、どんなデータや情報を私がまとめておくべきかを明確に指示してくださるのがすごく助かりました。

あと、坂下先生はとにかく仕事が速いんです!弊社では業務システムにSAPを導入しており、会計だけでなく様々な業務とシステムが連携しているので、「この仕訳項目はいつできたの?!」と自分以外の仕訳に戸惑うことがよくあるのですが、坂下先生は最初の半年ぐらいでビジネスフローから整理して、どこの国の、どこの部署で、どういうタイミングでこの仕訳項目ができたのかを図示したものを作成してくださり、それが何かと役立っています。

弊社のビジネスフローと業務システムを一番理解しているのは、もしかすると坂下先生かもしれません(笑)。もちろんわたしも情報収集のために、本社や日本の部署間を越えてあちこち問い合わせをしたり、SAPのエンジニアも交えて議論もしてきました。それに連動してものすごい勢いで会社の中身を知ることができました。ですから、ドイツ本社からこういったビジネスをしたい、仕訳の科目を変更します、といった連絡がきたら必ず坂下先生に相談をします。税務上このような問題が発生しますよ、といった事前のリスク回避の提言も、中身を知っているからこそできることなんです!

他の会社と比較した際に、どのような点で魅力を感じましたか?

高橋:坂下先生の醍醐味は、やはり税務対策だと思います!入社してまだ3ヶ月の頃に、国税庁から電話があってパニックになりました。3ヵ月後の初決算で頭がいっぱいなのに対応できないと泣きたくなりました。坂下先生に顧問税理士に就いていただいてまだ2ヶ月だったので、本来ならメインはそれまで担当していた会計事務所なのですが、不安があったので坂下先生に「サブでみていただいても良いですか?」と相談したところ、快く引き受けてくださり、なんとか乗り越えてみようと勇気をもらいました。坂下先生は調査の間はずっと事務所にいてくださり、まるでわが子を見守るようにアドバイスを下さったのですが、メインの会計事務所の担当者は電話対応のみ、しかも本社から英語での電話会議の要望にも応えてもらえませんでした。

調査は佳境に進み、会社として結論をどうするのかをドイツ本社やシンガポール支社、そして顧問の会計事務所にも色々電話やメールで質問したのですが、だれも回答をくれない状況で、ついには会計事務所は「相手方の提示金額で支払えば良いのでは?」と言い出す始末。それでも坂下先生はどこが歩み寄りポイントなのかを見極め、いくつもの数字のシュミレーションを含めた戦略を作ってくださったんです。まだ2ヶ月しか知らない会社なのに、ここまで助けてくれるなんて!本当に感動しました。

結果的には入社してすぐにこの一件が起こったことで、ドイツ本社とのやりとりもスムーズになりました。税務対策の大切さも本社に示すことができましたね。海外ではマンスリーの顧問税理士を置かないケースが多いようで、当初はドイツ本社もシンガポール支社もコストが掛かるとの見方でしたが、今ではむしろ逆で、大きな事務所よりも細やかなサポートを安価な値段で享受できると理解してくれています。

ご契約後はどのような変化がありましたか?

高橋:一番ありがたいのは、年次決算の土台である月次の決算がしっかりと固められていることです。無駄な作業、必要な作業が明確になりました。それにより、前任者と比べ作業時間ベースだと10分の1くらい圧縮できていることです。弊社は決算が12月なので、毎年経理だけは年末年始フル稼働だったのですが、今年はお休みできました。

また、2017年にドイツ本社が上場したこともあり、本国から急ぎの新しいプロジェクト依頼が度々入り、そこに手がかかることが多くなりました。それでも元々の作業量を圧縮できたことと、専門的な質問は坂下先生に回答をいただくことで、残業も増えずに効率よくこなしています。それと、私は心配性なので事あるごとに坂下先生に質問してしまうのですが、毎回すぐに回答してくださるのでネット検索をしない分、圧倒的な時間短縮が達成できています。

質問の回答だけでなく、先生のほうからも更に広い視野の角度から指摘してくれるのです。おかげで入社して3年経った今も成長できているのを実感しますね。

とにかく坂下先生は向学心・好奇心あふれる方だと思います。知識・経験の蓄積も相当ありますし、専門性の高い内容に関してもどんどん知識をアップデートしている。そういう姿勢が信頼にもつながっているのだと思います。税務以外のネットワークも幅広く、社労士さんや行政書士さんなどもご紹介いただきました。最終的には「人として信頼できる」の一言に尽きると思います。

どのような悩みを抱えている企業様におすすめできますか?

高橋:成長したいと考えている企業様には特にお薦めです。坂下国際税理士法人の本が一冊書けると妄想するほど(笑)、いくらでも魅力が思いつきます!おそらく他のクライアント様も皆、坂下国際税理士法人のファンだと思います。いつか同好会ができてしまうのでは?!と思うくらい、HPに書かれている皆さんのコメントにワカル~と共感できます。あまりにも手厚くサポートしてくださるので、「忙しくなってしまってうちが手薄になったらどうしよう」と思ったこともあったのですが、心配ご無用。坂下先生のミッションは「困っている人を助けること」なのだと思います。目の前に困っている人がいたら、とにかく最善を尽くして守る・助ける。その情熱をひしひしと感じます。

そして、企業の文化や考え方、特性に合わせて関わり方をカメレオンのように変えることができるバランス感覚を持っていると思います。先生ご夫婦のバランスも素晴らしいです。押し付けられると感じることがないですし、最善の歩み寄りを見つけられます。あまりにも心地良いので、毎月来てくださるのが楽しみなんです!ついつい雑談が盛り上がってしまうのですが(笑)、すごく信頼できるパートナーのような存在だと思います。

海老原:坂下国際税理士法人には3つのポイントがありますね。
1つめは「速い」こと。数時間後には返事がもらえるので、すぐに本社に返信できます。こんなこと聞いても大丈夫かな?ということも、何でも答えてくれる。報酬と天秤にかけていたらこんな関わり方はできないと思います。税務と関係ないように思える内容でも、「全てを知りたい
、と興味を持って耳を傾けてくれる。このように聞き手の守備範囲が広いため、時には経営相談にまで及ぶこともあります。

2つめは、「お値段以上」なこと。前述の対応もそうなのですが、とにかく親身になって対応してくださいますし、一緒に戦ってくれるんです。ロゴマークの矢印に表されているように、「お客様と一緒に成長する」という気概がないとなかなか真似できない姿勢だと思います。プライスレスな価値ですね。

3つめは「人柄」です。社長に就任して13年、辛い局面も色々ありましたが、一番のピンチの場面で誰よりも助けてくれた。これから先、自分も会社も色々な転機を迎えるかもしれませんが、これからもずっと坂下先生にお願いしたいと思っています。