機能及びリスク分析

機能及びリスク分析

ローカルファイルの中に記載する項目の一つに機能及びリスク分析が挙げられます。これは国外関連取引を行う法人と国外関連者の機能とリスクの内容を詳細に記載する資料ですが、ローカルファイルを作成する上で最も肝になる部分です。機能及びリスク分析は、法人が保有している機能が多く、また負っているリスクが多いのであれば、相応の利益を計上してしかるべきという考え方に基づいており、実態に即した利益を計上しているかどうかが検討されます。

機能分析であれば、法人及び国外関連者について、それぞれどのような機能があるのか列挙し、活動内容を記載することになります。例えば、研究開発を行っているのか、製造部門はあるのか、営業・販売活動はどのように行われているのか、販売促進はどのように行っているかなどを記載します。

一方、リスク分析では、法人及び国外関連者がどこまでのリスクを負っているのか、各社についてそれぞれ記載します。例えば、原材料の価格変動や販売価格の変動、在庫リスクはどちらの会社がどの程度までリスクを負っているのかを記載することになります。