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第29話:EXPATの子女教育費

国際税務の最前線を紹介する
「Rino's Tax Diary」 
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Rino's Tax Diary 第29話:EXPATの子女教育費
リノは昨年の決算に関するClosing meetingのため、正午からブレックスジャパンのオフィスに来ている。ブレックスジャパンはUS系の医療機器の輸入販売会社で、ファイナンス関係はベテランの久野さんが担当している。決算関係の話が終息に近づいてきた頃、久野さんが切り出した。
「あの~、決算の話と全然違うことなんですけど・・・ちょっと伺ってもいいですか?」
「あっ、はい。大丈夫ですよ。どんなことでしょうか。」とリノ。
「この春から日本に赴任してきたEXPATのことなんですが、子供をインターナショナルスクールに入れるらしく、そこの入学金や授業料を会社が負担する契約で赴任しているらしいんです。最近、そのインターナショナルスクールから請求書がうちの部署に届きまして、これから支払うんですけど、税務上はこれってどうなるんですか。」久野さんはそう言いながら、請求書をリノへ見せた。
「結構、授業料って高額なんですね。」リノはびっくりしながら請求書の内容を確認した。
「授業料だけで年間150万円ですか。私立大学並みですね。本人ではなく、御社が支払うのであれば、やはり給与課税なんでしょうね。」リノはそう答えた。
「やはり、そうなんですね。そうなるとGross-upですか。すごい金額になりそうだな。」久野さんはそう言いながらさらに続ける。
「インターナショナルスクールで寄付金も募っているようなのですが、もし、これをうちが支払うとどうなるのですか。」
「EXPAT個人が負担すべきものを御社が代わりに寄付するのであれば、やはりこれも給与課税になります。ただ、御社が社会貢献の一環として寄付するのであれば、寄付金として取り扱うことができるかと思います。おそらく特定公益増進法人等に対する寄付金として取り扱うことになるんでしょうね。」リノは説明した。
「なるほど。入学金と授業料だけでも支払うことになりますので、寄付まではしない方向かと思いますが。ちょっと本社に確認してみます。今日はありがとうございました。」久野さんはそう言いながら手持ちのノートを閉じながら顔を上げた。
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