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第12話:日本支店における諸問題_vol.2

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「Rino's Tax Diary」 
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Rino's Tax Diary 第12話:日本支店における諸問題_vol.2
「ところで、御社の決算は何月ですか?」リノは話題を変えた。
「12月ですよ。本社の決算期が12月ですからね。こちらは選べないですよ。」沼田さんはそう答えながら、急に思い出したように続けた。
「あっそうそう、今から本社の人間が支店の税額計算は早めにやってくれって言ってきているんですよ。本支店間で経理上合算処理する必要があるからだと思いますが、私も外資系の日本支店の代表者になったばかりなので、どうやって進めていいかよくわからないんですよ。スケジュールを教えて頂けますか?」
「わかりました。因みに本社の決算は12月に帳簿を締めていつ頃決算書が出来上がるのですか?」リノは聞いた。
「そうですね~。本社の方では内部の調整が色々とあるらしく、Annual Reportが出るのは4月頃ですね。」
「なるほど。では、本社の決算書が固まるのは4月と考えていいですね。」リノは確認した。
「はい、そうなります。」沼田さんはそう言いながら、
「そうなると、支店の申告はどうなってしまうんですか?」と聞いてきた。
「支店の申告期限を2か月延長しましょう。本来、法人税と地方税の確定申告書は決算日後2か月以内に提出する必要があるのですが、本社の決算が固まらない等の理由がある場合、申告期限の延長申請をすることができるんです。本社の決算が4月に固まるのであれば、それにあわせて支店の申告をすることになりますので、2か月の延長申請をすることになります。」リノはメモにタイムテーブルを書きながら説明した。
「延長することによるペナルティとかは生じるのですか?」沼田さんはぬかりない。
「もし、4月までに何も支払わなかったら、利子税と言う利息がかかります。この支払利息は税務上も費用に落とせますので、ペナルティと言うわけではありませんが、御社にとってみれば利子税の分だけ余計に支払う必要があります。もし、利子税がかからないようにするには、見込納付と言って、法定申告期限つまり2月末までにあらかじめ税金を見込みで納めておく方法がありますよ。」
「もし、その見込みで納めた金額が、確定の金額と異なってしまったらどうするんですか?まあ、見込みって言うくらいですから、普通は確定額と異なると思うのですが。」
「もちろん、確定額が見込み納付の金額より多ければ差額を支払うことになります。その逆の場合、つまり確定額が見込み納付の金額より少なければちゃんと返してもらえますよ。ですから、どうしても利子税がつくのを避けたいのであれば、見込み納付の時に少し多めに支払っておく会社もあります。」リノは詳細に説明した。
「なるほど。見込み納付か・・・。それはいい方法ですね。ただ、本社が見込みの段階で税金払うからと言って資金を送ってくれるかどうかが問題ですね。これはうちの内部的な話ですけど。」沼田さんはそう言いながら、自分の手帳にメモを取った。
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